日本の住まいでは節電と省エネが重要な課題です。樹脂サッシは優れた断熱性能で室内の快適さを長時間キープし、冷暖房機器の使用時間を減らすことができます。リフォームや改築も簡単にできるため、効果的な省エネ対策に役立ちます。快適な住まいづくりにぜひ樹脂サッシを活用し、持続可能な生活を実践しましょう。
樹脂サッシは、エアコンの使用量を減らします
暑さや寒さをしのぐためには、我々は冷暖房機器に頼らざるを得ません。家庭における電力消費において、エアコンの割合は年間を通じて約4分の1を占めます。特に夏のピーク時(全世帯平均)では、なんと53%にも上ります。
しかし、断熱・遮断性能に優れた樹脂サッシを導入すれば、室内の快適な環境を長時間キープすることができます。その結果、エアコンの稼働時間を減らすことが可能となります。これによって、電力消費を抑え、エネルギー効率を向上させることができるのです。さらに、環境にも配慮した選択となります。
省エネには断熱・遮熱・気密性能に優れた樹脂サッシが効果的
「夏はエアコンの効きが悪い…」、「暖房をつけていても足元が冷える…」といった悩みは、窓を通して熱が出入りしてしまうことが大きな原因です。特に、アルミサッシ窓の場合、夏は窓から入る熱が全体の約7割を占め、冬には窓から逃げる熱が全体の約5割になっています。
出典:塩ビ工業・環境協会
これにより、エアコンなどの冷暖房機器をフル回転しなくては効果を感じにくいのです。夏は窓から外の熱気が入り込み、冬は暖かい室内の空気が外に逃げて冷気が入ってしまうためです。
つまり、窓の断熱性を向上させることは、大きな節電に繋がり、省エネで快適な住まいへの近道となるのです。効率的な断熱性能を持つ窓を採用することで、居住空間の快適性が向上し、エネルギーの無駄を減らすことができます。これは環境への配慮と共に、家計への経済的なメリットももたらすでしょう。
樹脂サッシとアルミサッシでこんなに違う、熱ロス比較
窓から逃げる熱の割合
出典:省エネルギー建材普及センタ
窓から逃げる熱量を、アルミサッシと樹脂サッシで比較した場合、樹脂サッシ(Low-E複層ガラス)や内窓(Low-Eガラス)を設置した二重窓の場合は約74%も抑えることができます。
窓からの熱の出入りを抑えることで、快適な室温を保つことが可能となり、さらに光熱費を無駄に使うこともなくなります。
樹脂サッシで、年間約1億トンのCO2排出量を削減
アルミサッシ(単板ガラス)を樹脂サッシ(Low-E複層ガラス)に取り替え、夏は27℃、冬は18℃で全館を冷暖房した場合、年間のCO2排出量は40%近くにあたる約2.7トンも削減できます。仮にアルミサッシの住宅を3000万戸と仮定し、そのすべての窓を樹脂サッシに交換した場合、CO2削減量は年間約1億トンに達するということです。
これは地球環境への大きな貢献であり、省エネ性能の高い樹脂サッシの採用が、持続可能な未来への一歩となることを意味しています。エネルギー効率を向上させる取り組みは、地球温暖化や気候変動といった課題に対して、私たちができる重要な対策の一つとなります。
出典:東京大学工学部建築学科坂本研究所
樹脂サッシで年間約85,000円も節約
上記と同様の条件で冷暖房した場合、電気料金に換算すると年間で約85,000円も節約できるのです。居室のみを冷暖房した場合でも約34,000円のコスト削減が可能となります。このような省エネ性能の高さは、樹脂サッシの大きなメリットです。
出典:東京大学工学部建築学科坂本研究所
さらに、樹脂サッシの採用はリフォームや取り替えに時間やコストをかける必要がなく、比較的容易に取り付けができる点も大きな利点です。従来のアルミサッシと比べて、簡単に交換が可能なため、既存の住宅にも効果的に導入できるのです。
これによって、多くの家庭が手軽に省エネ性能を向上させることができ、経済的な面でもメリットを享受できるでしょう。樹脂サッシの採用は、地球環境への負荷を軽減するだけでなく、家計にもプラスの影響をもたらすことから、持続可能な住まいづくりにおいて重要な選択肢となっています。